前回の投稿でリビングにはタイルを選択するのはありかもよ〜っという話をしましたが、今回はその続編という扱いになります。まだ、前回の投稿を見ていないっという方は下記の記事を一読してもらえたらです。

さて、今回は内と外を繋ぐ事を意識するか否かで、リビングの洗練度は劇的に変わってきますよ〜っという話をしたいと思います。
内と外を繋ぐリビング計画! 〜ホテルライクなリビングって何〜
皆さんにとってのホテルライクな住宅って何ですか?
私は一言で言えば「非日常を日常空間に入れ込んだ住宅」っと定義したいと思います。
では非日常って何でしょうか?
いくら非日常でも「お化け屋敷みたいな空間」「会社みたいな空間」では居心地が悪いですよね。
あっ、誤解がない様に言っておきますが、私が働いている会社が居心地悪いって言っているわけではないですよ。(でも、お世辞抜きで言っちゃえば、長時間いたいと思える空間でないのは間違いないですが・・・)
ホテルライクとはプライベート時間で、心から癒されるホテルみたいな空間っとなり、皆さんもそれが理想系として捉えているのではないでしょうか?
よくホテルライクを意識した我が家の実例紹介・・・みたいな記事を見る事がありますが、心から「お〜〜〜確かにホテルライクだな〜」と思える物件は少なく、多くは「それって少し洗練しただけで、ホテルライクというには・・・」と思う事が多々ありました。
当然、ホテルとは異なり生活空間である限り、我が家も完全ではないですが、ホテルライク(ホテルっぽい)ですからね。。。ただ、強く意識した計画をしたので、私なりには満足する空間となったと思ってます。


少し話がそれましたが、ではもう少し掘り下げて「心から癒されるホテル」に共通している事って何でしょうか?
この写真は洋室と和室からホテルライクらしい画像を提示してみましたが、和洋で感じ方は違いますが共通項って何でしょうか?下記はざっと私が思いつく事を記載してみましたが、他にも沢山あると思いますし、個人の感じ方の差もあると思います。
- 生活感を極限まで減らしている空間
- 洗練された家具や装飾品で囲まれている空間
- 使用されている様々なパーツの色合いに統一感やコンセプトを感じる空間
- 部屋の明る際にメリハリがある様な空間
- 部屋の仕切りが曖昧で、ゆったりと使えそうな空間
- 開放感がある空間
- 外から入ってくる視覚や聴覚に癒される空間
例えばですがビジネスホテルは皆さんにとってのホテルライクのイメージではないですよね。
だって上記の様な条件が殆どない空間ですからね。
一方で南国のリゾート地にある絶景が部屋から見えるホテルってどうですか?
皆さんが感じるホテルライクに近づいてきませんか?
「心から癒されるホテル」に共通の項目は他にもあると思いますが、上記の中から3つは「内と外を繋ぐリビング」を意識的に計画するだけで、十分対策可能な項目であると思いますし、それらを意識する事でホテルライクなリビングに一気に近づけると思います。
その3つは下記となります。
- 部屋の仕切りが曖昧で、ゆったりと使えそうな空間
- 開放感がある空間
- 外から入ってくる視覚や聴覚に癒される空間
内と外を繋ぐリビング計画のメリット3選
内と外との境界線をあえて曖昧にする事による得られる感覚!
内と外を隔てる物、それは窓であったり壁であったりすると思います。
当然、壁よりも窓の方が境界線は曖昧になりますよね。
でも、その窓に外界を完全に遮断するカーテンを引いているとどうですか?
それは、光が多少入ってくる壁となってしまうと私は思うんです。
ビジネスホテルに多いと思いませんか?窓はついているけど、がっつりとカーテンが閉まっている。で開けてみると、隣のビルが目の前だから結局はカーテンを閉じる!
これでは真のホテルライクからは遠ざかりますね。
一方でリビング計画を進める際にリビングから見える景色・外界からの視線・・・こういった事に配慮したリビング計画をしたらどうでしょうか?さらにリビングの横にはお庭やコート・テラスがある家が多いと思いますが、これらの空間をリビングからの視線に取り込む事ができたらどうでしょうか?
(そう考えると外構計画はホテルライクにとって重要な要素となりますが、それはおいおい記事にしていきますね)

本来、日本人はこういった美意識の高い歴史を積み上げてきたっと私は思ってます。
お寺から見える紅葉・旅館から見える日本庭園・・・いずれも癒しの空間を提供してくれてます。
上記の写真もこの家の部屋見える景色って素敵そうじゃないですか?それって「内と外との境界線を曖昧」にしているからこそ、得られる空間なんだと思うんです。
日本家屋ってすごいですね。日本人として誇りに思える瞬間でもあります。
あっ、少し聞いた事があるのですが、沖縄の家もこういった考え方を多分に入れているみたいですよ。
もともとのLDKよりも広く感じる事ができる!
大きな土地を購入してLDKも必要十分な広さを確保できる、、、っという方は多くないと思います。
建蔽率の問題、建築費用問題、、、等々があり夢としていたLDKの広さを確保できないっというケースはないですか?
実は我が家もそうでした。
我が家の利用はLDKで30畳以上でしたが、実際はそれよりも小さくなりました。
なのでコートや隣の和室部分との空間を、どう繋げるか?で実際のLDKの広さよりも広く見えるのか?狭く見えるのか?が変わってきました。
そこで我が家はコート部分との繋がりを意識する事により広く感じるLDKを作る事ができたと思います。
外から入ってくる視覚や聴覚に癒される空間になる!

我が家は芝生などのお庭っと言われるスペースはまったく要らないっという要望をあげておりました。
代わりにLDKと一体化したテラス?コート?は欲しいっという要望にしました。
決して広い空間ではないです。奥行きで言えば3mですが十分な空間となりました。
家族でBBQやチビーズがプールするには十分な空間が確保できたと思ってます。
そして、日差しの強さや傾き・植栽による日陰や風によってなびく音・鳥や蝶が訪れる・・・等をLDKにいながら常に感じる事ができる、、、これこそホテルライクの真髄ではないでしょうか?
結論:我が家のリビングはカーテンレスの空間に!
内と外と繋ぐリビング計画。これはホテルライクなリビングを作っていく上で押さえておきたい重要Point!
皆さんが思われる以上に内外を繋ぐ効果は高いと思いますし、皆さんの日常生活がかなり豊かになるのは間違いなし。私たちはそれを実感しておりますので、お勧めしたいPointです。
そしてせっかく内と外を繋ぐリビング計画を作ったのなら、常にカーテンを閉めざるを得ない空間ではなく、基本は外の目線を気にしなくてもくつろげる空間を目指されてみてはいかがでしょうか?
次回の記事では「おしゃれなリビング計画〜内と外を一体的に見せるテクニック5選!〜」というタイトルで投稿予定。
では、また!